それぞれの地で、それぞれの人生。


by managonta
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100円の重さ。


東京に行くと必ずその人達を目にする。
駅構内や、公園、建物の横、etc・・・
地べたにダンボールを敷いて暮らしている、その人達・・・
そう、いわゆるホームレスの方々である。

ホームレスについて何か語ろうとか、そういうのではない。
けれど、私にはこの人たちを見ると、必ず思い出してしまう事がある。
それは、高校卒業して上京したその年のこと。
専門学校の学生だった私は、通学途中に学校のある大久保駅で
1人の初老のホームレスに呼び止められた事があった。
何だろう?
と振り向いた私に向かって、そのホームレスはこう言ったのである。



「・・・100円・・・100円くれないか・・・」



と。
それは懇願しているわけでもなく、力なく、
私の方を見ているんだけど・・・視線は私の向こう側にあった。
そう感じた。


ゴミ箱をあさったりするホームレスの姿はよく目にしていたが
直接こんなコトを言われたのは初めてだった。
ちょっと動揺してしまった私は、少し間をおいてから

「ごめんなさい」

と言って、早足で学校へ向かった。
100円をあげるも、あげないも、
それを選択する権限は自分にないと思ったのだ。
その時、私の頭の中には両親の姿が浮かび、
「たとえ100円でもこのお金は私のお金じゃない。
親が仕送りしてくれてるお金。両親のお金なんだ。」
と強烈に思えて仕方がなかった。


今、同じく100円をねだられたら、私はどうするだろう。
財布に入っているのは、もう自分のお金だ。
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by managonta | 2005-09-14 13:02 | つれづれ日記